シマノのロードバイクコンポの中級グレード”ULTEGRA”と”105″は、その性能差は殆んど分からないくらい微妙なのですが、STIレバーに関しては”105″に大きなビハインドがあります。”105″の左STIは2速・3速兼用の変速レバーなのですが、その機構の為に故障が起きる場合があるのです。
症状はSTI内部のラチェットが破損してワイヤー開放(シフトダウン)が出来なくなってしまうものです。全ての製品で起きているトラブルでは無く、一部のロットで製造されたもののようですが、当店のロードバイク購入者は”105″ユーザーが最も多いので心配です。今年に入ってから時々発生し、先週は2件立て続けに故障しました(うち1件はこのじて吉です)。2件とも嶺岡林道でこのトラブルに遭遇しました。山岳でフロントが変速できないと最悪です…
ワイヤーとフロントディレーラーのセッティング、そして、STIレバーの操作のしかたでトラブルをある程度未然に防げます。フロントシフトワイヤーが半端に弛んだ状態だと故障する恐れがありますので、不安な方は点検にお持ち下さい。