09/06/19

異音の原因

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「コツコツ」とか「パキパキ」といった異音は厄介です。まず、その異音のもとを特定しなければならないのですが、これは勘と経験が頼りです。多くの場合はBBやペダルやハブのベアリングが原因なのですが、ときに思わぬ箇所が原因なこともあります。自転車のフレームはパイプを繋ぎ合わせて出来ているので、音が共鳴して異音の原因とは違う箇所から音が聞こえたりすることがあり、思い込みや先入観は禁物なのです。
また、「漕ぎ出して暫くしてから異音が鳴る」とか「上り坂でトルクをかけると異音が鳴る」といったように、お店の前をちょっと走ったくらいでは症状が再現しない場合も多く、そんなときは自転車をお預かりしたり、推測で対処したりしなければなりません。
今回預かったロードバイクは、じて吉が通勤で乗りながら症状を確かめました。原因はシートポストクランプの緩みによるきしみ音と、BBのベアリングからの異音でした。
真剣に自転車に乗るお客様は、五感を研ぎ澄ませながら自転車を漕いでおられるので、異音や振動などに敏感です。これを直すじて吉の腕も試されます。日々、お客様に鍛えられていくじて吉です。

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