長期インプレッションすると、この2車種の目的の違いがよく解ります。
ヴェンジは｢良く進む感｣が楽しいバイクでした。走りながらチラチラとメーターを見ると自分のイメージよりも高い速度が表示されていました。ついつい頑張って漕ぎたくなります。楽しいけど疲れました…　一方、ルーベはヴェンジの時と同じ感覚で漕いでいるのに速度域は低い(決して遅くはない)です。｢頑張らなくていいよ｣と語りかけられているように感じます。楽しくて疲れません。
ジオメトリの違いも明確です。ヴェンジのポジションに慣れた感覚でルーベに乗ると｢こんなにユルい姿勢で良いのかな｣と思ってしまいます。けれどラクちんで楽しいです。
ホイールベースの狭いヴェンジの方がハンドリングはクイックです。しかし直進安定性は差が見られませんでした。ヴェンジの方がダンシングが楽しいのはフレーム剛性云々よりも乗車ポジションの違いによるのだと思います。
ルーベはエンデュランス、ヴェンジはコンペティションと、用途がはっきりする性格の違いが表れていますが、どちらに乗っても楽しいです。けれどじて吉はルーベ派ですね。