14/12/04

シリカのポンプ

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フロアポンプの修理の御依頼を頂きました。年期の入ったシリカのポンプです。
持ち主のOさんは年配のベテランサイクリストです。このシリカのポンプ「ピスタ」は2本所有しているそうで、そのうちの1本を「エアが漏れる」とお持ちくださいました。
エア漏れの原因はポンプの口金のゴムパッキンの劣化です。パッキンを交換すれば数百円で直るはずですが、当店の取り引きしている問屋さんにはこの旧式の口金のパッキンはもうありませんでした。今回は口金をまるごと交換させて頂きました。
昔はまともなフロアポンプといえばこのシリカの「ピスタ」くらいしか無かったのですが、今どきは安くて性能の良いポンプがいろんなメーカーからたくさん売っています。お客様が自転車経験の浅いサイクリストだったら「安くて高性能なポンプありますよ」とセールスしちゃうところですが、Oさんは今まで何十年間もこのピスタを使い続けたベテランです。口金の抜き差し、ハンドルの感触、メーターの目盛りなど全てに馴染んでいるはずです。「買い換えましょうよ」なんて野暮なことは言わず、このピスタを直しました。
長年使い込まれたピスタ、口金だけがピカピカの新品になりました。ちょっと使わせてもらいました。ポンピングの最後に”シュコッ”とエアが押し込まれるときの感覚がピスタは心地良いです。これからも大事に使って下さい。

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