15/07/17

Venge ViAS

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Specializedの2016モデルの目玉はフルモデルチェンジした「Venge」です。4年ぶりに全面改良されて2代目となったこのエアロロードは、スペシャライズド自慢の風洞実験室で繰り返しテストを受けながら長い時間をかけて開発され、満を持して発売されました。
…といってもこのNewヴェンジ、周りの盛り上がりと裏腹に生産が追い付いていないようで、この展示会にもプロトタイプを含めた2台しか展示されませんでした。デリバリーは早い人で8月下旬、今から発注すると10月以降になるようです。
広い体育館の展示会場で一台だけ特別什器で囲われたNewヴェンジをじっくり見てきました。
このNewヴェンジ、中~上級者向きのバイクになります。乗りこなすのが難しいというわけではありません。乗車ポジション(特にハンドルの位置)が既にきっちり決まっている経験者でないと、後々面倒なのです。
ハンドル・ステム・コラムスペーサーは専用品を使います。汎用品は使えません。標準添付のハンドルは25mmライズ、幅はフレームサイズごとに違うものが添付されます。納車前のポジション合わせで身体に合わなければ、幅・ライズが違うハンドルと無償交換してくれるそうです。
ステムもフレームサイズごとに違う長さのものが添付されますが、これも納車前のポジション合わせで身体に合わなければ違うものと無償交換してくれます。
ハンドルやステムを後から交換するときはケーブル類を全て張り直しになりますので、普通のロードバイクのように「気軽に交換」というわけにはいきません。腕に自慢の全国のショップの店長に「経験則で組み立てるな、公開するマニュアル通りに組め、でないと絶対に失敗する」と説いていました。
コラムスペーサーはステムの上に積み増しできません。フォークコラムをカットしたら、ステムを下げることはできても上げることはできないので注意が必要です。
そんな理由で、これから乗車ポジションを少しずつ開拓してゆく初心者の方には薦めにくいバイクなのです。もちろん「ロードバイク初めてだけどヴェンジをくれ!」という方が来られたらホイホイと売りますよ! 134万円ほど必要ですけど…
専用ブレーキ、エアロダイナミクス、ロヴァールCLX64ホイールとの組み合わせなどいろいろポイントはありますが、とにかく「確実に速く走れる」ってのは確かなようです。
このNewヴェンジをデモバイクとして導入するのは今期は断念しました。ちょっとお値段が… だけど私も早く組み立ててみたいです。そんなわけで皆さんの御注文をお待ちしております!

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