16/06/06

いつまででも乗れます

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「僕の自転車のフレームは何万kmもつんですか?」とか「僕の自転車は何年間乗れるんですか?」とフレームの寿命を質問されることが多いです。そんなとき私は「事故で折れたりしなければいつまででも乗れます」とお答えしてします。
自転車はフレーム以外のパーツはほぼ全て消耗品です。しかしそれらの消耗品類を適宜交換し、雨ざらしや泥だらけを避け、適度に走らせ続けてあげれば、その自転車はいつまでだって使えます。
昨日の日記で紹介した「LEVEL」のクロモリロードバイクは、フレームの表面の所々に錆びが浮いている状態でした。オーナーさんはそんなフレームを見ると「もう乗れないかも」と思ってしまうのですが、大丈夫です。良い自転車は上質なクロモリパイプを使っているので、表面の錆びが奥まで浸透してパイプが腐って折れるようなことはありません(雨ざらしや泥だらけなど劣悪コンディションで保管しないことが前提です)。
私は25年前に買ったクルマに未だに乗り続けているのですが、そんな乗り物には特別な愛情が湧いてきます。自転車屋ですから、自転車のほうでもそのくらい長く乗り続けられる相棒に出会いたいと思っています。古い乗り物は補修パーツが入手し難かったりブレーキが効かなかったりといろいろ大変ですが、オーナーにしか分からないクセや古傷が可愛く見えてくるものです。古い自転車をお持ちの方は大事に乗り続けてあげてください。

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