17/12/16

Tarmac SL6

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Specializedの2018年新製品のうち最も大きな話題は「新型Tarmac SL6」です。私はこの新型ターマックに乗る機会が無かったので、乗った人達に「SL6どうですか?」と聞くと、皆一様に「新しいターマックは、やっぱりターマックだったよ」と表現するのでした。「ターマックらしいターマック」とはどういう意味でしょうか?
その新型ターマックにじっくり乗る機会が得られました。お客様IさんのS-Worksを修理のためお預かりしたのです。異音の診断です。「しばらく走ってバイクが温まってからトルクをかけて漕ぐとミシミシ鳴る」という異音。それじゃあガッツリ走らないと診断できないな!
たっぷり乗らせて頂きました! 新型ターマックは… やっぱりターマックでした。「ターマックらしさ」とは剛性と柔軟性と軽さのバランスです。ターマックはピュアレーシングバイクなのでやっぱり剛性第一で設計されています。強く踏めばそれ以上の感覚でグッと前に進む推進性です。多くのレーサーがターマックを選ぶ理由です。しかしガッチガチに硬いだけのフレームではなく、しなやかさも兼ね備えています。レース後半まで疲れを溜めない、ロングライドも楽しめる柔軟性。軽さも適度。装備状態でUCI規定最低重量(6.8kg)になるくらいの軽さ。
レース・ロングライド・ヒルクライムとオールラウンドに使える懐の深さ。それが「ターマックらしさ」です。そしてそれを昇華させたのが最新の”SL6″です。
「だけどミシミシ異音がするんでしょ」って? いえいえ、今回の異音の原因はフレームやBBではありませんでした。無事に直りました。異音の診断~対策は難しい作業なのですが、今回は楽しませて頂きました。

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