18/03/09

カリフォルニア巻きとポリマー加工

2018-03-09-1.jpg

2018-03-09-2.jpg
女性のお客様Sさんの「Giant/Avail」をお預かりしました。コンポをシマノの「クラリス」から「105」に載せ替えです。毎度ありがとうございます。
今回のコンポ載せ替えの主目的は 「STIレバーの操作感向上」です。「ブレーキレバーとシフトレバーの操作が重い。走り難い」という切実な悩みを持ってカスタマイズを御依頼下さいました。ここは一人の女性が「やっぱりブレーキ掛けにくいわ! もう乗りたくない!」と向こう側に行ってしまうか、「操作しやすくなったわ! ロードバイクって楽しい!」とこちら側に来てくれるかの瀬戸際です! 組み立て作業にも力が入るってもんです!
STIレバーのフィーリング向上は、なめらかに滑る上質なケーブルをなるべく屈曲させず緩いカーブで車体に這わせるのがキモです。
まずシフトケーブル。ハンドルからヘッドチューブにかけてのケーブル取り回しを変更しました。スペシャライズドが「カリフォルニア・ライン」と呼ぶ、ダウンチューブ下でケーブルを一回クロスさせる組み方です。このGiantのアウター受けの位置だとカリフォルニア・ラインの方がケーブルの摩擦抵抗は少なくなるはずです。インナーケーブルはSTIレバーに標準添付のオプティスリックケーブルで良いでしょう。
次にブレーキケーブル。インナーには標準添付のSil-Tecケーブルでなく最高級のポリマーコートケーブルを使います。上ハンに付いていた補助ブレーキレバーは取り払い、ブレーキキャリパーは剛性の高い”105″グレードに交換。これでブレーキレバーの引きが劇的に軽くなりました。
果たして「乗りやすくなった」と御満足頂けるのか? お渡しが楽しみです。

TOP