23/01/22

機械式ディスクブレーキ沼②

【昨日の日記の続き】

② AVID/BB7
定価¥25,800(前後)、ポストマウント、片押し2ポッド、6穴ローター付属
これは良く効くメカディスクです。油圧ディスクを100点とするとBB7は80点てところ。指2本でムギュッと止まります(油圧ディスクは指1本で止まる。他のメカディスクは指3本かけないと止まらない)。
しかし致命的な欠点があります。キャリパーマウント規格がポストマウントです。多くのロードバイクはフラットマウントなので変換台座を介さないと付けられません(上写真の黒いコの字型のパーツが変換台座)。カッコ悪いし重い。リア側はフレーム形状によっては付けられない場合もあるでしょう。この制動性能のままフラットマウント版の発売を強く望みます。
また、付属のディスクローターは要らないからもうちょっと安くして欲しい。

③ シマノ/BR-RS305
定価¥16,370(前後)、フラットマウント、片押し2ポッド
正直言ってあまり効きません。油圧ディスクを100点とするとRS305は40点です。だけど廉価バイクに標準装備のへなちょこキャリパーと比べればだいぶマシです。ブレーキパッドをメタルに換えたら効きが若干良くなりました。
シマノのフラットマウントメカディスクはこのRS305だけです。しかもこのRS305はもう5年くらい前から継続販売されています。業界最大手の「シマノ」にはまともに効くメカディスクを早く作って欲しい。もう油圧ディスクの新型キャリパーは充分です。エントリーユーザーの皆さんが安心して乗れるメカディスクの新型キャリパーをシマノに求めるのは私だけでしょうか…

【まとめ】
残念ながら今のところ「これがイチオシ」というメカディスクには出会えていません。あまり予算をかけずに少しでも効きを良くしたい人は「シマノBR-RS305&メタルパッド」で良いと思います。3万円以上出せる人には「もうちょっと頑張って油圧ディスクにした方が良いですよ」と勧めております。

【メカディスクの注意点】
〇ブレーキパッドをメタルにすると制動力UP
〇上質なブレーキケーブルを使う
〇ブレーキケーブルを適宜交換
〇ブレーキケーブルは強く屈曲させない
〇ブレーキケーブルの遊びは少なく
〇パッド~ローターのクリアランスをぎりぎり詰める
〇パッド~ローターのクリアランスを小まめに調整
〇ナラシが必要(おろしてすぐには効かない)
〇φ160ローターを推奨
〇超軽量ローター(スッカスカに肉抜きされたヤツ)はお勧めしません

こんな感じでデモバイク「ANCHOR/CX6D」はメカディスクテスト車両として活躍しているのです。今回紹介した製品のほかにも、TRPの両押しキャリパーやSwissStopの高級ブレーキパッドなどテストしてみたいパーツがまだ色々あります。CX6Dと共に機械式ディスクブレーキの沼を彷徨う旅はこれからも続きそうです。

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