日記

シマノ/CUES ドロハン仕様

最近の新製品ニュースに「シマノのコンポ”CUES”にドロップハンドル仕様が追加」というのがありました。昨年7月の日記に書きましたが、ここ3~4年、ロードバイクのコンポ載せ替え依頼はパッタリと止まっています。今回のCUESドロハン仕様追加は「機械式ディスクブレーキユーザーのコンポ載せ替え需要を促してくれるかも」と期待しました。

“CUES”は耐久性と互換性を重視した一般ユーザー向け・普及価格帯のコンポーネントです。Dura-Ace・ULTEGRA・105といったレーシング系コンポに比べてギア歯とチェーンの耐久性が大幅に向上しています。リア9~11速がラインナップされていますが、一部のコンポは互換を持たせて汎用性を高めています。

追加されたドロップハンドル仕様は「機械式変速2×10速&油圧ディスクブレーキ」と「機械式変速1×11速&油圧ディスクブレーキ」が選べます。お幾らでコンポ載せ替えできるのでしょうか?
「機械式ディスクブレーキのロードバイクを油圧ディスク化する」という想定で最小限の構成で見積もってみました。

2×10速仕様だと上のようになります。載せ替え工賃込みで約12万円でした。…う~ん「すごく安い」ってほどでは無いですね。
試しに「”105″機械式変速2×12速&油圧ディスクブレーキ」で見積もると約14万円でした。2万円しか差が無いのであれば”105″を選ぶお客様が多いでしょう。

では1×11速仕様ではどうなるでしょうか?約11.4万円でした。…う~ん、フロントシングルになってもそんなに安くならないですね。
試しに「”GRX”機械式変速2×12速」で見積もると約16.7万円でした。5万円以上の差額なら「CUESで良いや」と言う方も居られるかもしれません。

金額的には微妙なので、我々販売店が期待するほどコンポ載せ替え需要には繋がらないでしょう。残念…
しかし油圧ディスクブレーキ用STIレバーとホローテックⅡクランクの価格はもはやこれが限界なのかもしれません。「もっと安く作れ」と過度に責めるよりも、この価格でシマノクオリティを保ってもらうほうが良いと思います。
次に期待するのは、このCUESコンポを搭載した安価な完成車が出てくることです。20万円未満でアルミフレーム&油圧ディスクブレーキ車が、30万円未満でカーボンフレーム&油圧ディスクブレーキ車が出てくると良いなぁ。そのくらいの値段ならまたロードバイクが売れ始めると思うなぁ。完成車メーカーに期待しましょう。
CUESドロハン用コンポ、「ちょっとでも安く耐久性の高い油圧ディスクブレーキコンポが欲しい」という方にはお勧めします。お手持ちのロードバイクの構成に応じて見積りし直しますのでお問い合わせ下さい。