3/27~28の日記でNewデモバイクの「オルベア/ゲイン」を紹介しました。あのとき私は「このEロードはアシストパワーはイマイチです。Lowモード・Midモードだと登り坂でアシストが効かない」と書いたのですが、その後ふと気付きました。「俺の設定したギア比が低すぎるんじゃないか」と…
私のGAINはフロントギアをシングル40Tに改造しました(上写真)。軽量化を狙ったシングル化、平地30km巡行を狙った歯数選択です。「登りはアシストしてくれるから40Tで大丈夫だろ」と考えたのですが、ちょっと大きすぎたかな…
Eバイクというものはトルクセンサーが内蔵されており、乗り手が「速く走りたい」と低ギア比(重いギア)で漕ごうとするとアシストパワーは弱くなり、乗り手が「楽に走りたい」と高ギア比(軽いギア)で漕ごうとすると強めにアシストしてくれるものなのです。
というわけで火曜日の富士山麓周回ではフロントシングルギアを38Tの歯に換えて走ってみました(上写真)。12速スプロケは11-34Tのままです。
結論から言うとこれが効果てきめんでした。Lowモード・Midモードでも登り坂でアシストを実感できるEロードになってくれたのです。先月の筑波試走のときよりもMidモードを多用しました。
登坂速度も増しました。先月の筑波試走では「登坂速度も遅い。せいぜい11km/hだ」と書いたのですが、今回の富士山麓試走では14~16km/hを維持して登れました。ギア比を高くしたのに速度は増すなんてEバイクらしい変化ですね。
電費は劇的には改善しませんでしたが、若干の省エネ化が視られました。先月の筑波試走では獲得標高2,300mでバッテリ切れを迎えました。今回の富士山麓試走では登り獲得標高1,870mでバッテリ消費72%でした。ってことは獲得標高2,600mでバッテリ切れになる換算です。Lowモード・Midモードを多用した結果だと思われます。
このEロードは獲得標高2,500mくらいを目安にルート計画を立てて走ったほうが良さそうです。
フロントギアを2丁低くしただけでこんなに変わるとは思いませんでした。更に小さく36Tにしても良いかもしれない。いや、標準装備のフロントダブル50-34Tのままのほうが楽に速く走れるのかもしれない。”Eバイク”ってのもなかなか奥が深いです。
それにね、登り坂でしっかりアシストしてくれて確実に自分の脚より速いタイムで走れるのに、走り終えたときは心地良い疲労感・充足感を得られるのです。スポーツ自転車の楽しみを損なうことなく難易度の高いフィールドに誘ってくれるのがEバイクなんです。
2,600mも登れて平地も軽快に走れるならいろいろ遊べそうだ。次は何処に行こうかな?
検証 ORBEA/GAIN③
