日記

おひとりさま症候群

毎週定休日の度に甲信越の峠道に一人で行ってしまいます。「もうすぐ厳冬期だ。今年はこれが最後だ」と思いながらも「まだ路面凍結してない林道はどこかな~」と走りに行ってしまうのです。山奥の林道のソロライドは私にとって中毒性があるようで、止められません。

ちょっと根暗な山奥ソロライドばかり好む自分は精神を病んでるんじゃないか、と思ったこともありました。大丈夫、私は健全です。山奥林道単独ツーリングが私には最高の癒しになるようです。

しんと静まり返った森の道をゼェゼェ言いながら登る。疲れちゃったら止まってボーッと休む。景色の良いところで遠くの山をボーッと眺める。尻が痛くなったら降りてボーッと休む。沢の流れや大きな木や変な形の岩を眺めながらボーッとする。人間に全然会わないのが何故か嬉しい。

峠を登り切ったら雄大な景色に感動する。下り区間ではスピード感にドキドキしながら下る。タイヤとブレーキと対話しながら下る。砂利道だったりすると尚更嬉しい。景色の良いところでは止まってボーッと休む。たまに登山者とすれ違ったりするとちょっとホッとする。

下山して走り終えるといろんな感情が沸き起こります。目的の峠を越えた達成感。雄大な景色を見れた満足感。無事に帰って来れた安堵感。下界に戻ってきちゃった喪失感。
山奥の林道という特殊な環境だからこそ、自由で気楽なソロライドが性に合ってるようです。

“おひとりさま”を好むのは中年男性に多いそうです。登山・ドライブ・(モーターサイクル)ツーリング・キャンプ・旅行・グルメ・芸術鑑賞など「一人が良い」っていう人は意外に多いようです。私の場合は「自転車で林道をソロで」という組み合わせだったわけです。

一人で転んで大怪我したら「やっぱり単独行は怖い」と考え直すでしょう。しかし今のところは山奥林道ソロライドが止められません。
それにね、「いつも一人が良い」ってだけだと単に暗い奴ですが、お客様と走るグループライドも好きなじて吉です。”お一人様”も”団体様”も楽しめるサイクリングを追求してゆきたいと思います。