
今月は「ハンドル周りのケーブル内装」の御依頼が続きました。フレームからハンドルまで内側にケーブルを通す「完全内装」または「ほぼ完全内装」のバイクの組み立てです。
昨日は上写真のバイクを施工しました。お客様Iさんの「ブリヂストン/RP9」に「シマノPRO/VIBEエアロ」のハンドルを組み合わせます。ステムの下にチラッとブレーキホースが見えるだけの「ほぼ完全内装」です。

4年くらい前の日記に「ケーブル完全内装はメリットが無い。ライポジ変更できない。パーツ代も交換工賃も高価い。納期は長い。故に完全内装は数年で廃れると思う」なんて書いたのですが、これは間違いでした。ケーブル内装化を求めるお客様は増え続けています。需要が多いのでメーカーもケーブル内装バイクを作り続けます。お金が掛かったって、ライポジなんか変えられなくたって、皆さんカッコ良いバイクに乗りたいんです。
上写真はお客様Mさんの「Cannondale/SuperSixEvo」にmomoデザインのハンドルの組み合わせです。ステムの中までブレーキホースを通す「完全内装」です。これはカッコ良いですね。

完全内装に否定的だった私も「まぁ良いかな」と思い始めました。
油圧ディスクブレーキならブレーキホースをきつく屈曲させてもブレーキ動作に影響しません。ハンドルの中にホースを通すのがちょっと面倒ですが、動作に影響しなければ良いかな。
「シマノ/Di2」「SRAM/eTap」は無線変速なので組み立て作業にも変速動作にも影響しません。
お客様が満足してくれるならそのほうが良いかな。
上写真はお客様Hさんの「Cannondale/SuperSixEvo」に「TNI/AeroFast」のハンドルの組み合わせです。ステムの下だけブレーキホースが見える「ほぼ完全内装」です。

空力性能云々は置いといて、皆さんカッコ良いのが優先です。自分の理想の形にバイクをカスタムして楽しんでください。
だけどパーツ代と工賃は高くて、工期はちょっと伸びます。あしからず。
みんなケーブルを隠すのが好き