お客様Oさんの「ブリヂストン/RP8」です。今回はブレーキの微調整でお預かりしました。

Oさんは実業団登録してレースに励むホビーレーサーです。レース本番用と練習用でホイールを使い分けています。しかしホイールを履き替えるとフロントブレーキをキーキーと引きずってしまう症状が起きてしまったのです。

ロードバイクのディスクブレーキ用ホイールは、基本的にはどのメーカーのホイールを使ってもディスクローターがぴったり同じ位置に来るように設計されています。しかし時々、このRP8のようにホイールを履き替えるとシャリシャリとブレーキを引きずってしまう事象が起きてしまいます。ディスクローターとブレーキパッドの間にはホンのわずかな隙間しか空いていないので、個体差によってローターの位置が僅かにずれてしまうのです。今回はこれに対処しました。

使ったのはこの輪っかです。Benefitの「ディスクローターシム」という製品です。厚さ0.1mmのアルミ製のシムで、これをホイールとディスクローターの間に挟むことでディスクローターの位置をずらすのです。
今回はこのシムを練習用ホイールのほうに3枚挟みました。つまり練習用ホイールのディスクローターを外側に0.3mmずらしたわけです。
3枚挟むか4枚挟むかで結構迷いましたが、何度か試して3枚挟みになりました。0.1mmの差が結構大きいのです。
「Benefit/ディスクローターシム」、センターロック用、一枚¥340で販売しております。「ホイールを履き替えるとブレーキを引きずる」という症状にお悩みの方は是非どうぞ。