日記-お勧め商品(パーツ)

デモ車のホイール組み直し(その2)

今年は春からパーツメーカー各社の新型コンポが目白押しでした。「カンパ/スーレコ 2×13速」「シマノ/XTR-Di2 フルワイヤレス」「シマノ/GRX-Di2 フルワイヤレス」「SRAM/Force&Rival」等々… だけど私はどのコンポも興味が湧きませんでした。「う~ん、特に目新しいものでは無いな」「これはウチでは売れないな」「デモ車に導入するほどでは無いな」ってものばかりでした。
そんな中で「おっ!これは先進的だ。ぜひ当店のデモ車に載せないと!」と目を引いた新型コンポがありました。シマノの「Q’AUTO」です。

“キューオート”ではなく”クォート”と読むそうです。この”クォート”の最大の特徴は「オートマチック変速」です。
スポーツ自転車に乗る皆さんは「オートマ変速なんて要らないよ」「つまらないよ」「邪道だよ」「売れないよ」と思うでしょう。私も最初はそう思いました。しかしクルマやオートバイの世界でオートマチック変速が一般的になり、マニュアルシフトがごく一部の人の嗜好品となってしまったように、いつかは自転車もそうなって行くのかもしれません。そのスタートがこのQ’Autoであるなら自転車屋として使っておくべきだろう。

それにこのQ’Auto、いろいろ凄いです。
速度・ケイデンス・トルク・勾配のセンサーを内蔵して瞬時に状況判断し自動変速。
マニュアルシフトも併用可能。シフターはワイヤレス接続。
マニュアルシフトするとAIが乗り手の変速タイミングを学習して、違和感の無い自動変速を実現。
Di2変速の充電は不要。リアハブにダイナモを内蔵し、そこから電動変速の電源を供給。
ほぉ~、リアハブ・リアディレーラー・シフトスイッチの3つを交換するだけで、俺の自転車がこんなお利口になるのか? 試してみたい!

というわけでデモ車にこのQ’Autoを載せました。実験台となったのはグラベルロード「Cannondale/TopStone Carbon」です。
後輪をバラしQ’Autoハブに組み替え。昨日の日記に載せたScott/Solaceはリム交換でしたが、こちらはハブ交換です。

リアディレーラーとハブを接続。ハブから伸びたケーブルをリアディレーラーのDi2ポートに繋ぐのが新鮮。だけど後輪脱着の前に必ずこれを抜いておかないと断線の恐れがあります。
スプロケはお店に転がっていた11速11-40Tを付けました。

マニュアルシフトはとりあえずこのワイヤレススイッチを使います。このシフトスイッチ(SW-EN605-R)、本当はフラットバーハンドル用なのですが強引にドロップハンドルに付けちゃいました。

まだ試走していません。とりあえず最初はたくさん走ってちょいちょいマニュアル変速して、AIとやらに俺の変速パターンを学習させよう。
興味のある方は乗ってみてください。