日記

特定小型原付

いま、パナソニックの新型車「MU」を当店で販売するか否かで悩んでいます(「MU」は販売店登録した店のみが取り扱える)。
この「MU」は自転車ではありません。”特定小型原付”という新しい車両区分のモビリティです。

最初に「特定小型原付」について簡単に説明しましょう。
【自転車と違う点】
・漕がなくても進む
・16歳未満は乗れない
・ナンバープレート取得必須
・自賠責加入必須
・(車道で)速度20km/h制限
・(歩道で)速度6km/h制限
・幼児同乗禁止
・右左折時にウィンカー点灯

【自転車と同じ点】
・免許証は不要
・原則、車道の左端を走る
・歩道も走行可(左側通行・速度6km/h制限) 
・ヘルメット着用は努力義務
・二人乗り禁止
・二段階右折
・駐輪場が利用可

昨年末、千葉県内のショップ向けに開催された「MU」の試乗&説明会に行ってきました。このとき乗った印象をレポートします。
見た目は電動アシスト小径車とほぼ同じです。”漕ぐ”ためのペダルが無く、代わりにステップが付いていますね。タイヤ・ブレーキ・サドル・ハンドルなどのパーツは自転車と共通なので自転車店で修理できそうです。
ハンドル右のグリップシフトみたいのがスロットルです。モーターサイクルのように捻れば加速します。「意図しない発進」を防ぐためスロットルの遊びは多めです。
まず車道走行モードで走りました。最高速度20km/h、遅ぇな… スポーツ自転車やモーターサイクルに乗り慣れている人だと「遅い」と感じるでしょう。ゼロ発進からの加速もちょっと鈍い。しかし一緒に走ったじて吉ママは「速度はこれで充分」と言っていたので個人差があるかも知れません。

次に歩道走行モード。時速6km/h、これは耐えられない遅さです(じて吉ママも「遅い」と言っていた)。今にも失速して止まってしまうと感じるような遅さ。慣れない人だと真っ直ぐに安定させて走るのも難しいと思います。なお、歩道モードから車道モードへの切り換えは一旦停止しないと出来ません。
車道走行モードでの走行感(直進安定性やカーブでの操舵感)は小径自転車と殆んど同じです。ブレーキ操作感・乗車姿勢・サドルの感触なども自転車とほぼ同じ。
スロットル操作とウィンカーの点灯~消灯にちょっと慣れが必要かな。

「これは売れる!」と感じられる新型車なら真っ先に当店でも扱うのですが… う~ん、これは売れるかなぁ?
子供を乗せたいお母さんには売れないし、中学生にも売れないし、時速20km/hで足りない人にも売れないでしょう。
購買層は年配の方でしょう。「ペダルを漕ぐのが嫌だ」「どんなに遅くても良いから歩道を進みたい」「クルマの免許は返納した」という方々が日常の足として利用されると良いと思います。

だけど販売時の手順もちょっと面倒です(購入者に安全講習動画を見て頂き、その後「理解度チェックテスト」を受けて頂く。購入者に自賠責に加入して頂き、役所でナンバープレートを取得して頂く)。
特定小型原付は”新しい車両区分”として興味がありますが「パナソニック/MU」の取り扱いに関してはちょっと様子見かなぁ… しばらくのあいだは特定小型原付の動向を注視したいと思います。