日記

Eロードへの展望①

デモバイクのブリヂストンAnchor/CX6Dを組み直しました。搭載コンポを入れ替えたのです。

え?何処が変わったのかって? 何だか異様に大きなドリンクボトルを積んで、BB下に狸のキン〇マみたいなものがぶら下がってますね。そうです。私はこのCX6DをEバイクに変えちゃったんです。

と言っても海外通販で売られているような違法高出力ユニットを載せたのではありません。ちゃんと日本国内の規制値に適合するよう制御されたモーターと国内安全基準を満たしたバッテリです。本田技研が開発した「スマチャリ」という電動アシストユニットを搭載した自転車からモーター駆動部とバッテリを外して私のCX6Dに移植したのです。

もともとは上写真のようなKhodaaBloomのクロスバイクでした。このクロスバイクは大手チェーン店「ワイズロード」さんの専売なので当店では仕入れ出来ません。個人売買で入手しました。なのでお客様から「自分のロードバイクも同じようにスマチャリ化してくれ」とご依頼頂いても出来ません。このCX6Dはあくまでも「私のテスト用、Eバイクの知見を深める為の学習用」のバイクです。

ここで電動アシスト自転車の日本国内での規制値についておさらいしておきましょう。大雑把に言うと以下の3点です。
①漕がないと進まない
②モーターアシストは速度10km/hでパワーのピークを迎える
③モーターアシストは速度24km/hで停止する
つまり、漕ぎだすと10km/hまでは強く押してくれるけど、その後徐々にアシストは弱まり、24km/h以上では自分の脚力だけで走る、ってことです。

ロードバイクタイプのEバイク(以下”Eロード”と略)については業界関係者でも「売れる」と言う人と「売れない」と言う人に分かれます。私は「売れる!」と思っています。ただし以下の3つの条件を満たせればの話ですが…
①車重12kg未満
②価格70万円未満
③バッテリ容量350Wh以上
今回私が作ったCX6Dは条件②しか満たせませんでした。①③は惜しかった。残念…
昨日の定休日、このCX6Dを筑波連山でテストライドしてきたので、その結果も踏まえて条件①~③について述べましょう。

【① 車重12kg未満】
私は「Eロードは電動アシストが効いていないときの走りのほうが重要だ」と考えています。
前述のとおり日本の法規制では「速度24km/hでアシストは停止すること」となっています。しかしロードバイクで走ったことのある方なら分かると思いますが、ロードバイクなら24km/hなんてアッという間に到達してしまうんです。ゆっくり走る人でも平地巡行26~30km/hくらいでしょう。となると、Eロードで普通のロードバイクと一緒に走ろうとするとアシストが効かない状態で走るときのほうが多くなるのです。
そしてそのとき重要になるのが車重です。重さ20kgは論外。15kgでもまだキツい。12kg未満ならちょっと重いクロモリロードやグラベルロードと大体同じだ。頑張って漕げば普通のロードバイクに付いて行けるでしょう。
当店のCX6Dは写真の状態で実測13.4kgでした。う~ん、まだちょっと重いな。実際、平地28km/h巡行はキツかったです。
「じゃあEロードなんて要らないじゃないか。普通のロードバイクで良いじゃないか」と言われるかもしれませんが、Eロードは登り坂で無双できるんですよ!

【② 価格70万円未満】
いくら軽いEロードでも百万円以上もしては滅多に売れません!
≪明日の日記に続く≫