20/07/04

Turbo Creo 検証③電動アシスト


eバイクの比較インプレを見ていると「スペシャのeバイクは軽量だがアシストパワーが弱い」という指摘が多いです。私は他車のeバイクは乗ったことが無いので比較できないのですが、Creoで走ると「これだけのパワーなら充分だろ」と感じました。スペシャも意図してこのくらいのパワーで設計しているそうです。
3段階の電動アシストモードは中間の「スポーツモード」で充分に楽しめると思います。最弱の「エコモード」だと効きがイマイチ。最強の「ターボモード」だとバッテリ消費が速いです。

電動アシストが切れるのは時速24km/hからですが、ケイデンスが低いと24km/h以下でもアシストは止まるようです。また20~23km/hの速度域では殆んどアシストを感じません。速度18km/h前後でケイデンス70mph以上の時が「押してくれる感」が強くて楽しいでした。しかし実際は24km/hなんてアッという間に超えて電動アシストは切れてしまうのでした…
電動アシストが動いているときは”ウィ~ン”というモーターの作動音ではっきり分かります。峠でローディとすれ違ったり追い越したりするとき何だかちょっと恥ずかしい… アシストが切れるときも音で分かりますが急にペダリングが重くなるような違和感はありませんでした。

「結局お前はこの80万円のCreoを買うか?」と聞かれたら… う~ん、欲しいけど車重は10kgを切って欲しいな… 平坦ロングライドで普通のペダルバイクと同等に走れて、2000m級の山岳ステージでバッテリが切れてもなんとか登れて、輪行袋に詰めて東京駅を担いで歩くのが辛くない、という自転車は車重10kgがボーダーラインだと思います。
それではCreoはどのようなユーザーに向くのか? 時速24km以上出さない人、とにかく登り坂が嫌いな人、脚力に自信が無いけど絶景ポイントに行きたい人、パートナーが速いヒルクライマーだけど一緒に峠を登りたいカップル、登りステージの多いイベントに参加したい人、脚や心肺に障害があるけど峠を登りたいという人、重い荷物を満載する人、といった方々にお勧めします。
結論として「eバイクロードはスポーツサイクリングか?」と聞かれたら、「間違いなくスポーツサイクリングです!」と答えます。eバイクだろうが普通のペダルバイクだろうが漕がないと走りませんし、走り出せば一生懸命に漕ぎたくなります。良い汗かけます! 闇雲にアシストさせるのでなく、バッテリ残量と走行ルートを考慮しながら脚と頭を使って走るのも楽しい。初心者にも上級者にも新しい世界を見せてくれるスポーツバイクだと思います。

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