22/11/24

ロードバイクはオール電化の夢を見るか

Cannondaleの「Synapse」が入荷しました。モデルチェンジした新型「シナプス」です。

エンデュランス系のロードバイクです。入荷したグレードは「Carbon3L」。カーボンフレームは快適性を優先しながらも軽さと推進性も妥協せず、ロングライドでの速さと楽しさを与えてくれます。
変速系はシマノ”105″機械式2×11速。ブレーキ系はシマノ油圧ディスク。タイヤはVittoria/Zaffiroの30c(35cまで履けます)。ダウンチューブ裏とトップチューブ上にもボトルケージマウントを装備しロングツーリング装備に対応。

この新型シナプスは今までにないデバイスを備えています。BBシェル付近にバッテリマウントが埋め込まれ、専用バッテリが固定されているのです。Di2でもEバイクでも無いのに何の電池でしょう? これはヘッドライト・テールライト・後方レーダーに給電するバッテリなのです(入荷した「Carbon3L」は前後ライトは標準装備ですが後方レーダーはオプションです)。フロントホイールのGPSセンサー、スマホにインストールする専用アプリ、そしてこのライト&バッテリがひとつのシステムとして連動する新しい試みです。

現代のスポーツ自転車は様々な電子デバイスを必要とします。Di2、サイクルコンピュータ、GPSナビ、パワーメーター、スピードセンサー、ケイデンスセンサー、コマンドポスト、ヘッドライト、テールライト、スマホ、アクションカム、ドライブレコーダー、後方レーダー、防犯アラーム、そしてEバイクのモーター…etc. これらすべてを装備しているバイクは稀ですが、皆さんのバイクもこのうち4~5個の電子デバイスは備えているでしょう。サイクリング前にこれらのバッテリの状態を確認するのは面倒だし、それぞれ別に充電(または電池交換)するのも厄介です。全てのデバイスのバッテリが一元管理できれば理想ですが、それは技術的にもちょっと難しいでしょう。この新型シナプスはロングライドに必要な安全装備に絞って給電を一元化することでユーザーの利便性を高めています。欲を言えばハンドル周りにUSBポートを2つくらい付けてくれるとなお嬉しい(スマホとカメラに給電したい人向け)。新しい提案のロードバイクとして今後の拡張性に期待しましょう。
入荷バイクはサイズ51、色はパープルヘイズ、定価¥429,000、「充電とか面倒くさい」という方は是非どうぞ!

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