22/12/18

穴があったら通したい

お客様Gさんの「Anchor/RHM9」です。RHM9の初期の頃のモデルで15年ほど乗り続けているそうです。もう一昔前のバイクになりますが、何だかすごくカッコ良いですね。
今回はコンポ載せ替えの御依頼を頂きました。最新のR8150系アルテグラDi2に載せ替えです。毎度ありがとうございます。

R8150系Di2なのでワイヤレス接続になりません。Di2ケーブルで各パーツを繋ぐのですが、シートポストにDi2バッテリを突っ込んでからちょっと迷った… このバイク、フレームに穴が全然開いていないのです。
現在のロードバイクフレームはケーブル内装式が当たり前。幾つも穴が開いています。ケーブル外装式フレームでもDi2用の穴が開いているものが多いです。全く穴の開いていないフレームにDi2を組むのは久し振りだ。

各デバイスへ繋げるDi2ケーブルはフレーム外側を這わせるとして、シートポストのDi2バッテリから引いたケーブルはどうしよう? BBシェル下のケーブルガイド用のネジ穴を使っちゃおう。新型アルテグラでDi2ケーブルが細くなって良かった。旧型のDi2ケーブルだったらこの穴も通らなかったよ。各デバイスから伸びた4本のDi2ケーブルをジャンクションで集約させてケーブル問題は解決しました。
だけどほんの13~14年くらい前まではこういうフレームが普通だったんです。最新のパーツがお客様のバイクに付けられるかを組み立て前に判断するのが難しい時代になってきました。

今までこのRHM9でトライアスロンに励んできたGさんですが、膝を壊してしまいしばらく競技はお休みだそうです。付いていたTTバーは外し、ギア比もちょっと緩くしました。最新コンポで生まれ変わった愛車でこれからも走り続けてください。

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