23/05/31

腕時計の修理に走る

今週の定休日は生憎のお天気で遠征サイクリングは諦めたのですが「ちょっと近場を」と北総方面を走りました。
サイクリングに何かと理由をつけたい私は「今日のテーマは腕時計の電池交換だ」と走り出しました。

私は腕時計をはめる習慣が無くなって20年近く経ちますが、このタグ・ホイヤーは特別な腕時計なのです。結婚した頃にじて吉ママが買ってくれた時計なのです。腕に巻かなくても維持しておきたい。というわけで動かない時計を背中ポケットに入れてスタート。

特にお店を決めず「千葉ニュータウンの方に行けば時計屋さんがあるだろ」という安易な考えで北に向かいます。どんより曇り空で半袖ジャージではちょっと肌寒いですが、ときどき日差しが覗きます。
途中でグーグルマップを見ながら”タグホイヤー”で検索すると柏駅周辺に数件の時計屋さんが案内されました。よし、そっちに行ってみよう。

手賀沼で白鳥の親子に出会う。雛が可愛い。

導水センターで「浄水場に遡上」しようとする魚の大群に出会う。手賀沼ってこんな大きなお魚がたくさんいるんだぁ…

12時頃、柏駅前の老舗の時計屋さんに入りました。すぐに作業を請けてくださったのですが、ここからが大変だった…
私のタグホイヤー、裏側のスクリューバックが異常に硬く、専用機械を使わないと裏蓋が外れません。しかしベルトの固定方法が特殊でこれまたなかなか外せません。お店の御主人も「こんなに大変なのは初めてだよ」と言いながら根気よく作業を続けてくれます。
ようやく裏蓋が外れても、バッテリ切れ状態で長年放っておいたので液漏れしておりクリーニング。外すのが大変だったベルトは嵌めるのも大変で、これを戻すのも難儀しました。
ときどき入ってくる別のお客さんのバッテリ交換をこなしたり(こちらはすぐに終わっていた)、ちょくちょく私が手を貸したりしながらも作業完了。気付いたら15時半になっていました。「こりゃあ作業料が結構かさむな」と覚悟したのですが、御主人は規定料金(¥1,050)しか取らない。「工賃とって下さい」と言ったのですが頑として受け取らない(…なお私の店は特殊な作業は割り増し増料金です)
直して下さりありがとうございました。お忙しいときに面倒な作業を持ち込んで申し訳ございませんでした。工具を加工してまで直そうとする姿勢に感銘を受けました。指先作業はとても勉強になりました。

時計が直って良い気分で柏を後にしましたが腹が減った。「もう16時近くなのでオヤツにしよう」と手賀沼湖畔のカフェ「ストリームヴァレー」さんで休憩。シフォンケーキをつまみながら直った時計をしげしげと眺めます。

16時半頃に再スタート。20年ぶりに腕に時計を巻いて良い気分で走ります。夕暮れの中で八千代にゴール。いろいろあったけど今日も良い休日サイクリングだった。

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