18/02/12

CANYONの落とし穴

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CANYONのバイクを修理でお預かりしました。「Di2のファームウェアをアップデートしたが、バッテリだけがアップデート出来ない」という御依頼です。「お安い御用」とお預かりしたのですが、これがなかなか難物でした…
バイクをパソコンに接続してみると、Di2システムのうちバッテリだけが認識されません。どうやらDi2バッテリを直接にEチューブに繋いでファームウェアを復旧させる必要があります。「じゃあバッテリを外そう」と見ると…このキャニオンのバイク、バッテリを外すのにクランクとBBを抜かなければならないのです! そんなロードバイク、初めて見たよ…
BBは圧入式なので「気軽に脱着」という訳にはいかず、引っ叩いて抜くのでパーツ交換です。ダウンチューブ内蔵のバッテリ台座も固定が難しく、脱着にコツが要りました。たかがDi2アップデートなのに数倍の工賃を頂くこととなりました。毎度ありがとうございます。
「Di2バッテリを外す」のはバイク購入後に発生し得る作業ですからこの設計は間違っていると思います。だいたいこれじゃあ飛行機輪行できません。空港で「バッテリを外せ」って言われたらどうするんだろう…
キャニオンは「メーカーからお客様に直販で激安」をウリにしているブランドです。近頃は「キャニオン持ち込みお断り」を掲げるショップも増えてきたので、キャニオンのバイクは全ての作業をエンドユーザーが簡単に行えるように設計されているべきでしょう。
「圧入BB」も「フレーム内蔵」も「メーカー直販」も嫌いなじて吉の愚痴でした…

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